
フッ素について
フッ素がむし歯予防に使われるようになった経緯
アメリカ・コロラド州では古くから歯が黒く染まるColorad Stainが風土病として知られていました。この原因がその地方の水に多く含まれるフッ素によるものであること、と同時に、この地方ではむし歯が少ないことにも注目され、フッ素がむし歯予防に有効であるとの研究結果が発表されました(1931)。さらに研究をすすめ、斑状歯にならないでむし歯を予防するフッ素濃度が研究され、1ppmが至適であることが1939年に発表されました。
1940年代には行政に働きかけ、いくつかの都市で水道水にフッ素を加えた地域と加えない地域とで、むし歯発生率の差が実験され、その効果が実証されました。この結果を受けて多くの国で水道水にフッ素を加えることがおこなわれました。WHOの推奨もあります。
しかし、恒常的にフッ素を摂取することによる副作用、地域によってはもともとフッ素が必要以上に多い、水道水に添加すると、望まない人も飲まされてしまう。他の方法でフッ素を利用したり、歯科衛生が普及したこと、むし歯発生率に差が無くなったなどの理由で、1990年代には、ドイツ・カナダ・ソ連・チェコ・フィンランド・スエーデン・オランダなどで、水道水へのフッ素添加は中止されました。
フッ素の効果
1,エナメル質の再石灰化を促進する
2,エナメル質を酸に強い構造にする
3,プラーク内の細菌が酸を作る作用を弱める
フッ素の利用方法
1,歯科医院でフッ素塗布
2,フッ素入り歯磨き
3,フッ素入り洗口液(処方必要)でうがい