妊娠と歯科

妊娠の口腔疾患への影響

妊娠と歯科治療

妊娠・分娩・授乳中の歯科治療には、必要性と不安が混在します。

歯科疾患は妊娠・授乳にかかわらず起こりますし、妊娠・授乳期間は悪化しやすい環境にあります。
一方、治療で流産や早産・胎児への影響も心配です。 特に麻酔や薬の副作用をご心配になるでしょう。この項では、そのような疑問・心配への情報を提供します。

※東京大学産婦人科非常勤講師・三楽病院産婦人科部長 是澤光彦 監修

つわり(妊娠悪阻)

母体に最初にあらわれる変化はつわりです。

つわりでは吐き気・嘔吐、食事嗜好が変わります。
歯磨きしようすると吐き気・嘔吐が起こり、口腔内清潔が下がります。

つわりは英語ではmorning sickessといい、おなかがすくと吐き気がします。
そのため、つわり軽減のため間食を勧めます。

さらに、水分を確保するためスポーツ飲料やジュース類を多くとるようにします。
また、口腔内pHも下がることが知られています。
このような条件により、妊娠初期はむし歯、歯周病には危険な状態にあると思われます。

対策

まず、できるだけ歯磨きをすることが必要ですが、歯磨き剤のにおいに敏感になることもありますので、歯磨き剤を使わないでブラッシングしてみましょう。

出来なくても構いません。 最低うがいをしましょう。
歯科医による口腔内チェックを受けアドバイスを得ることも大切です。

カルシウム必要量について

妊娠中は赤ちゃんにカルシウムを取られるので、歯が悪くなりやすいといわれますが、実際にはどうなのでしょう?

厚生労働省は第6次日本人の栄養所要量の中で、カルシウムについては18歳~50歳の女性は1日600mg 妊娠中は+300mg 、 授乳中は+500mg、 一方1日の最大摂取は2500mg以下 としていますが、こう言われても具体性が無いので、食品に含まれるカルシウム量の表を下に付けますので参考にしてください 。

食品名 mg/100g 一回使用量
g カルシウム(mg)
干しエビ 2,300 10 230
煮干し 2,200 10 220
干しアミ 1,800 10 180
サクラエビ 1,500 10 100
マイワシ(丸干し) 1,500 20 280
ひじき 1,400 5 70
脱脂粉乳(輸入) 1,300 20 260
ゴマ(乾燥・いり) 1,200 9 108
脱脂粉乳(国産) 1,100 1200 220
干しわかめ 960 1 10
ドジョウ 880 80 704
ワカサギ 750 50 375
チェダーチーズ 740 20 148
ゴーダチーズ 680 20 138
エダムチーズ 660 20 132
プロセスチーズ 630 20 126
凍り豆腐 590 20 118
ブルーチーズ 590 20 118
しらす干し 530 80 424
切り干し大根 470 20 94
焼きのり 410 1 4
シジミ 320 30 96
加糖練乳 300 10 30
小松菜 290 50 145
ヨーグルト(含脂加糖) 130 100 130
ヨーグルト(脱脂加糖) 120 100 120
普通牛乳 100 200 200
加工乳(普通) 100 200 200

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